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続・辻井伸行さん [音楽]

 辻井さんのCDを買ってきました。どうせ売り切れだろうと思いきや、意外と山積みになっていて簡単に手に入りました。佐渡さんの指揮によるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、テレビオーケストラの方からの拍手が鳴り止まなかったと言っていた例のアレです。
  
 その曲1曲(約30分強)のCDとメイキングとショパンのおまけ付きDVDという異例の組み合わせで3000円、結構えげつない商売するな、という印象でしたが。家に帰って早速CDを聴いてみると、私の知っているこの曲ではなかった、というのが正直な感想。異様に遅いテンポで始まった序奏は、そのうねりみたいのが何とも人の心をえぐるような感じがして、いつも聞いているメロディとか和声とかと全然違う部分が聞こえる感じ。それが良いのか悪いのかは分かりません。爽やかに、ヴィルトゥオーゾ的に、おーすごいぞー!みたいな高揚感みたいのを求めて聞いたら、それは得られないと思います。たまたま昨年、ラフマニノフの映画を見たから、彼の苦悩みたいのも何となく想像できたし、時代的にもロシアという国は暗い冬の時代でしたでしょうから、そういう意味では、あのピアノの音は正にロシアの音、ラフマニノフの内面の音なのかも知れません。辻井さんという人のキャラクターは、ちょっと見た感じ、明るくて、天真爛漫というか、素直な心みたいのが前面に押し出されているようですが、その実、人間の内側の核心の部分にストレートに踏み込んでいける才能を持っているのかもしれません。
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